NYを代表するサステナブルなビル
エンパイアステートビルは、建設が開始されて以来ずっと、ニューヨークのテクノロジーや想像力、野心を象徴するシンボルであり続けています。そして今日では、サステナビリティの分野でも世界をリードする存在となるべく、さまざまな取り組みを行っています。
5億5,500万ドル規模のエンパイアステート・リビルディング(Empire State ReBuilding)プログラムの一環として、エンパイアステートビルでは過去10年間にわたり、エネルギー効率改善のために画期的な改良を重ねてきました。プロジェクトチームは、クリントン気候イニシアティブ(Clinton Climate Initiative)やジョンソンコントロールズ(Johnson Controls)社などの世界的な大手組織と提携し、エネルギー効率化の分野で模範となるにふさわしい実践内容とテクノロジーを導入しました。
ESBの取り組み
エネルギー効率化プロジェクトの目的は、エンパイアステートビルの利益のみではありません。私たちは、築90年近くのビルにもできることはある、という可能性を世界に示すことを目指しています。ニューヨークで最も愛されている歴史的建造物の改修プロジェクトを通して、効率性を徹底的に見直すという大仕事に取り組むことで、他の組織の模範となることを目指しています。
これまで、ビルのエネルギー使用量を大幅に削減し、何百万ドルものエネルギーコストを節約することに成功してきました。今後も、世界に先駆けてサステナブルなビル運用を実践しながら、プロジェクトの過程で学んだ重要な気づきを発信してまいります。

サステナブルな進化
イノベーション、技術、そして経験によって、エネルギー効率化のための改修プロジェクトは進められました。そしてエンパイアステートビルは、今日最も効率性に優れた歴史的建造物のひとつへと進化しました。
開発チームは効率性を最優先にエネルギー使用量を最適化すべく、システムインフラを大幅に見直しました。発熱と共に失われるエネルギーを回収するエレベーターや、大気への熱損失を削減する反射壁を使ったラジエーターなど、すべてがビルのカーボンフットプリントを削減するよう設計されています。
ビル内装の照明システムには、大きな変革がもたらされました。外からの光に合わせて照明を調整する適応型調光システムが導入されたほか、既存の照明のほとんどが、エネルギー効率に優れていて、アールデコ調のデザインに忠実な照明器具に交換されました。
エンパイアステートビルには、なんと6,500枚もの窓があります。改修の際には1枚1枚を交換するか断熱加工を施し、太陽熱を遮断する仕組みにして、ビルの温度調整に役立てました。
プロジェクトチームは、9か月間にわたりエンパイアステートビルを徹底的に調査および評価しました。その結果、いくつかの研究テーマは米国だけでなく世界中に存在する商業ビルの二酸化炭素排出量削減に役立つ可能性があることを発見しました。
2011年、エンパイアステートビルは改修プロジェクトの取り組みが評価され、LEED®既存ビル運用管理部門のゴールド認証を取得しました。アメリカ合衆国国定歴史建造物でこの認証を取得した建物は、わずかしか存在しません。
Health, Indoor Environmental Quality and Wellness
- No/low VOC materials only
- No Red List materials allowed
- MERV 13 filters
- Regular IEQ testing for the whole building
- Access to daylight and views on every tenant floor
- Green cleaning
- Integrated pest management
- Private Fitness Center discounted for all occupants
プロジェクトのパートナー





